引き続き青写真のお話。
制作手順の復習を。次回やる時のために自分なりにまとめてみました。
■制作手順
1. 感光紙(印画紙)を作る
2. レイアウト・モチーフの決定
(ネガフィルムのような透過物がある場合を除く)
3. 素材の焼き付け(露光)
4. 水洗 /現像(1回目)
5. 画像の定着作業
6. 水洗(2回目)
7. 乾燥
8. 完成
1. 印画紙を作る
これは、規制の青写真用の感光紙(印画紙)を購入すれば不要。
作る場合は、昨日紹介した下記の材料をご用意を。
2.クエン酸鉄アンモニウム水溶液
3.フェリシアン化カリウム水溶液(赤血塩)
そして、
2.の薬品は精製水100mlに対して20gで薄める
3.の薬品は精製水100mlに対して10gで薄める
その二つを比率1:1で混ぜて感光液を作成。
混合した液は、日光(つまり紫外線)で感光してしまうので日光の無いところで作業。作業するのに明かりが足りない場合は、タングステン電球(白熱電球)などの明かりを使って作業する。
混合液を筆やはけで画用紙などの紙自体に塗布する。
塗布の仕方は自由で。細かくでも良いし、ざっくりと塗ってもよし。
塗り終わったら暗所で乾燥。乾燥すれば感光紙のできあがり。
2. レイアウト・モチーフの決定(ネガフィルム以外の場合)
記載した通り、透過するネガフィルムや別途作成したOHPシート*がある場合は不要。
ない場合は、1.で作った印画紙の上に直接ものを載せて感光させるので、透過する素材(葉っぱやレースその他なんでもOK)を用意して、レイアウトを決定し印画紙の上に配置。
それを11.ボード(または下敷き)と12.透明な板ガラス(なければ透明アクリル板または透明プラスチック板、ただしアクリル板は紫外線を減少させるとのことなのでご認識を)の間に入れて感光紙と密着、固定させて、
13.暗袋(黒いビニール袋)に入れて外に出よう。
もちろん立体物でも問題なし。その場合は、露光時に直接印画紙の上に載せる。
3. 素材の焼き付け(露光)
2.が完了したら、外へ出て印画紙を暗袋から取り出して早速露光する。
昨今の乾燥パリパリ晴天の場合は、約2分ほどで完了。
普通の晴天の場合は、約5分ほど。
曇りの日だと、30分から1時間ほど。
時間に決まりはないので、基本は自由でいいかと。
色の変化を見て出来上がりを判断した方が良いみたい。
変化としては、うすい黄緑→くすんだ青緑→薄いグレー
目安としては、薄いグレーになったら完了なので暗袋に戻す。
4. 水洗 /現像(1回目)〜 5. 画像の定着作業〜6. 水洗(2回目)
この作業の目的は、
*水洗 /現像(1回目)の目的は余計な薬品を取るため
*画像の定着作業は、画像のコントラストを浮き立たせて現像の進行を止めるため。
*水洗(2回目)は薬品を洗い流すため
行う場所は、液体を扱うのでお風呂場かキッチンにて。
まずは感光紙が入る四角い容器を3つ用意して、それぞれ
水、オキシドール(*1)またはキッチンハイターなど塩素系の漂白剤を
水で薄めたもの(*2)、さらに水の容器の順番で並べる。
(*1)あらかじめ水に対して10%くらいの割合で薄めておく
(*2)水を張った容器に2、3滴垂らすほどでOK
水洗 /現像(1回目)
焼き付けた感光紙を暗袋から取り出し、水を容器に入れて
手で表面をなでるように優しく洗う。約2〜3分ほど
⇩
画像の定着作業
水で薄めたオキシドールまたは表白剤に感光紙をひたす
ここで青が濃くなり、白がより白くなりコントラストが出てくる
約1分ほど
⇩
水洗(2回目)
最後に薬品を洗い流すために、もう一度水で洗い流す。 約1分ほど
7. 乾燥
感光紙を風通しの良い場所に置いて乾かす。
8. 完成 !!
乾いたら完成です。
再チャレンジです!
今日の一枚「無題」
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